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洋書・英語の本を翻訳して読む方法|スキャンしてPDFにすればレイアウトそのまま

本の翻訳には、いくつかのやり方があります。いくつかの文だけ意味を知りたいのか、1章をまるごと日本語で読みたいのかで、向いている方法はまったく違います。

7 分で読めます

読みたい洋書に日本語版がない、翻訳版が出るまで待てない——そんなとき、自分で翻訳しながら読むのは現実的な方法です。ここでは「どれくらいの量を読みたいか」に分けて方法を紹介し、最後にボードゲームやTRPGのルールブックについてまとめます。

方法1:文章を翻訳サイトに貼る(DeepL・Google翻訳)

いくつかの文の意味を知りたいときに向いています。1文ずつの訳文の質は高いです。ただし、先に文字を用意する必要があります。紙の本なら自分で打ち込むことになり、電子書籍は多くの場合コピーできません。1章分を貼り付けていくのは、かなりの手間です。

方法2:スマホのカメラで翻訳する(Google翻訳アプリのカメラ、Google レンズ)

カメラを本のページに向けると、訳文が画面に重ねて表示されます。書店や図書館で、何が書いてあるかをさっと確かめるには便利です。ただし、訳文はファイルとして残らず、1ページずつ写すのは1冊を読むのには向きません。

方法3:対訳で読めるアプリ

原文と訳文を並べて表示できるアプリもあります。読める本や対応するファイル形式はアプリによって違うので、手元の本が使えるかを先に確認してください。

方法4:電子書籍の場合

Kindleなどの電子書籍は、多くがコピーガードで保護されていて、ファイルを翻訳ツールに渡すことはできません。読書アプリに付いている辞書や翻訳の機能で、1文ずつ確認するのが現実的です。

方法5:紙の本をスキャンしてPDFにし、ページごと翻訳する

1章や1冊を日本語の本のように読みたいなら、いちばん近いのがこの方法です。

スキャンする

フラットベッドスキャナー、またはスマホのスキャン機能(iPhoneの「メモ」「ファイル」アプリ、Androidの「Google ドライブ」)で1ページずつスキャンし、PDFにします。ページはなるべく平らにして、のど(綴じ目)の近くが影になったり、傾いたりしないようにしましょう。

翻訳する

スキャンPDFを読めるツールに渡します。1894年に出版された『不思議の国のアリス』(テニエルの挿絵入り)の1ページで、英語から日本語への翻訳を試しました。本文が挿絵を回り込むように組まれていて、斜体があり、紙は黄ばみ、裏のページの文字も透けています。

Google翻訳
Google翻訳にアップロードすると、左下に「スキャンされた PDF は翻訳できません」と表示されました。 左右にスワイプして比較、タップで拡大。

Google翻訳では翻訳できませんでした。スキャンしたページには文字データがないためです。

原本
Reglyph(当サービス)
『不思議の国のアリス』の1ページ(英語→日本語)。左が原本、右がReglyphの訳文です。出典:ルイス・キャロル『Alice's Adventures in Wonderland』(Macmillan, 1894年)10ページ、挿絵ジョン・テニエル。パブリックドメイン。スキャン:Internet Archive(カリフォルニア大学図書館)。 左右にスワイプして比較、タップで拡大。

同じページをReglyphにかけると、日本語の本文が挿絵のまわりを回り込む形のまま組まれ、挿絵も黄ばんだ紙もそのまま残りました。柱(ページ上部の見出し)や、斜体で強調された「毒」も訳されています。裏から透けている文字は紙の一部なので、原本と同じように薄く残っています。

古い本のページを8つのツールで比べた結果(フランス語→英語)は、PDF翻訳ツールの比較(英語)にまとめています。

1冊まるごと訳すときの注意

  • Reglyphは1ファイル50ページまでです。1冊を訳すときは、章ごとにPDFを分けてアップロードしてください。
  • まず、いちばん難しそうな1ページを試します。挿絵や表が多いページ、文字がいちばん小さいページです。仕上がりに納得できたら、残りを訳しましょう。
  • 長い本は有料になります。Reglyphは1日5ページまで無料(Googleアカウントでログイン、クレジットカード不要)なので、お試しや1〜2章を訳すのに向いています。1冊まるごとなら有料プランが必要です。

ボードゲーム・TRPGのルールブック

輸入版のボードゲームやTRPGのルールブックは、図解やアイコン、カードの例が本文と混ざっています。文章をコピーして翻訳すると、図と説明が対応しなくなります。ページごと翻訳すれば、図解やアイコンは元の位置に残り、文字だけが日本語になるので、見比べながら遊びやすくなります。

  • まず公式の日本語版を探しましょう。公式サイトで日本語ルールを公開しているメーカーや、日本の販売代理店が日本語版を出していることもよくあります。公式版があれば、そちらを使ってください。
  • ルールブックは20〜30ページほどのものが多く、1ファイル(50ページまで)に収まります。
  • ゲーム用語に注意:カード名やキーワード、能力名などの固有の言葉は、機械翻訳だと場所によって訳がばらつくことがあります。訳したあとに、大事な用語をそろえておきましょう。

著作権について

自分で訳した訳文は、自分で読むためだけに使ってください。訳したファイルを人に渡したり、インターネットに公開したり、販売したりしないでください。ルールブックも同じです。一緒に遊ぶ仲間と共有する前に、メーカーの方針を確認しましょう。

無料で使える翻訳ツールの比べ方はPDFを無料で丸ごと翻訳する方法に、英語の資料を日本語で読む方法は英語のPDFを日本語に翻訳するページにまとめています。

よくある質問

英語の本を1冊まるごと日本語に翻訳できますか?

紙の本をスキャンしてPDFにすれば、ページごとに翻訳できます。Reglyphは1ファイル50ページまでなので、章ごとに分けてアップロードしてください。訳文は自分で読むためだけに使いましょう。

洋書を翻訳できるアプリはありますか?

内容をさっと知りたいだけなら、Google翻訳アプリのカメラを本に向ければ訳文が表示されます。何度も読み返せる訳文が欲しいなら、本をスキャンしてPDFにし、翻訳ツールでページごと訳す方法があります。

電子書籍(Kindleなど)も翻訳できますか?

多くの電子書籍はコピーガードで保護されていて、翻訳ツールに渡せません。読書アプリの辞書や翻訳の機能で、1文ずつ確認するのが現実的です。

ボードゲームのルールブックも翻訳できますか?

できます。スキャンしてPDFにし、ページごと翻訳すれば、図解やアイコンは元の位置に残ります。先にメーカーの公式日本語ルールがないか確認してください。自分で訳したものは公開せず、遊び仲間と共有する前にメーカーの方針を確認しましょう。

翻訳した本を人に共有してもいいですか?

いいえ。訳文は自分で読むためだけに使い、人に渡したり、インターネットに公開したり、販売したりしないでください。

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