Google翻訳でPDFを翻訳する方法 — できること・できないこと
手順そのものは簡単です。つまずくのは「アップロードしたのに翻訳されない」「訳せたけれど表が崩れた」の2つ——原因はどちらもPDFの中身にあります。
Google翻訳には、テキストを貼り付けるだけでなくPDFファイルを丸ごと翻訳する機能があります。無料で回数制限も実質なし。まずは手順を確認して、そのあとに「うまくいかない典型パターン」と対処法を見ていきます。
手順 — 3ステップで終わります
- 1translate.google.com を開く. 上部のタブから「ドキュメント」を選びます。スマホアプリにはこの機能がないため、PCまたはスマホのブラウザから開いてください。
- 2PDFをアップロードして言語を選ぶ. 翻訳元・翻訳先の言語を選び、「参照」からPDFを選択。ファイルは10MB・300ページまでです。
- 3「翻訳」を押してダウンロード. 数秒〜数十秒で翻訳が終わり、「翻訳をダウンロード」から訳文入りのPDFを保存できます。
「翻訳されない」ときの原因はほぼ2つ
原因1: スキャンPDF(画像だけのPDF)だから
Google翻訳のドキュメント翻訳は、PDF内の文字データを読み取って翻訳します。紙をスキャンしたPDFやスマホで撮影した書類には文字データがなく、ページ全体が1枚の画像です。この場合、アップロードしても白紙が返ってくるか、エラーになります。見分け方は簡単で、PDFを開いて文字をマウスでなぞってみて、選択できなければスキャンPDFです。
原因2: 10MBの上限を超えているから
スキャンPDFは1ページごとが画像なのでファイルが重く、10ページ程度で10MBを超えることも珍しくありません。デジタルPDFでも図版が多いと超えます。分割すればアップロードは通りますが、そもそもスキャンPDFなら原因1に当たるため解決にはなりません。
翻訳できても起きること — レイアウト崩れ
デジタルPDFの翻訳に成功した場合でも、Google翻訳はレイアウトを大まかにしか再現しません。表のセルからはみ出す、段組みが縦一列になる、図と本文の対応がずれる、といった崩れは日常的に起きます。社内で内容を把握する用途なら問題ありませんが、取引先に渡す資料や提出書類には手直しが必要です。また、日本語の縦書きページはうまく扱えません。
スキャンPDF・レイアウト重視のときの代替手段
スキャンした契約書・証明書・マニュアルを翻訳したい場合や、表やハンコの位置を保ったまま訳したい場合は、OCRとレイアウト再構築を組み合わせたドキュメント専用ツールが必要です。ReglyphはスキャンPDFやスマホ写真をそのまま読み取り、ページ画像から元の文字だけを消して、同じ位置に訳文を組み直します。表・図・ハンコ・数字の位置はそのまま、縦書きにも対応。毎日5ページまで無料(クレジットカード不要)なので、Google翻訳で弾かれたファイルをそのまま試せます。
文字が選択できるデジタルPDFで、内容が分かればいい → Google翻訳。文字が選択できないスキャンPDF、またはレイアウトを保ちたい → Reglyphのようなドキュメント専用ツール。正式提出用 → 翻訳者による証明付き翻訳(機械翻訳は下訳に)。
よくある質問
Google翻訳でスキャンしたPDFを翻訳できますか?
できません。ドキュメント翻訳はPDF内の文字データを前提としており、画像だけのスキャンPDFは読み取れません。OCR対応のドキュメント翻訳ツール(Reglyphなど)を使うか、先にOCRで文字データを付与する必要があります。
Google翻訳のPDFサイズ・ページ数の上限は?
10MB・300ページまでです。スキャンPDFは1ページごとが画像のためすぐに10MBを超えます。上限を超える場合はファイルを分割するか、ページ数ベースで処理できる専用ツールを使ってください。
翻訳後のPDFのレイアウト崩れは直せますか?
Google翻訳の出力を直すには手作業での再レイアウトが必要です。崩したくない書類は、最初から元の位置に訳文を組み直すタイプのツール(Reglyph)で翻訳する方が早く済みます。